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2020年06月20日

桜島マグマと錦江湾(鹿児島湾)の海水の恵み~地球環境科学専門家の考察

こんにちは。

今日は、心配されていた雨が上がり、空気のほこりも落ちて、暑くもなくという日になっています。

皆様の地域はいかがでしょうか。

さて、錦江湾に浮かぶ桜島の写真、これは昨年、飛行機の中で家族が撮影したものです。

この時は、あまりにも素晴らしい景色だったので、同乗の皆さん一斉に撮影されていたそうです。

桜島の姿が視界に入ると、何とも言えない郷愁が広がるものですね。

さて、この景色の中で生まれる当館の「有村温泉」♨

有村温泉は、加水加温など温度調整無しの自然そのまま。42℃程の温泉水。

それは、どのように作られて、どのような温泉なのか。

ご縁があって、地球環境科学で水を研究されていらっしゃる学者さんが、温泉成分表をもとに考察してくださいました。
(温泉成分表⇒http://sakurajimahotel.jp/news/detail.php?id=16&c=1

今日はその「さくらじまホテル温泉考察ー
桜島マグマと錦江湾(鹿児島湾)の海水の恵み」をご紹介したいと思います。

本日もブログをご覧いただき、有難うございましたsmiley

さくらじまホテル温泉考察
桜島マグマと
錦江湾(鹿児島湾)の海水の恵み


 
「さくらじまホテルの温泉水は、海水の最主要成分の2成分Na+ (ナトリウムイオン)Cl(塩化物イオン)が多く、

 ついで多い SO2-  (硫酸イオン)、その次の、Mg2+
(マグネシウム)、K(カリウムイオン)、Ca2+
 
(カルシウムイオン)などが含まれております。
 
 また、地下水・温泉水に特異的に含まれ、海水には殆んど含まれないケイ素を含有しています。

 また、通常の大気下ではほとんど溶出しない、還元鉄がppmオーダー含まれています。

 この特徴から考察しますと、貴ホテルの温泉は、同じ「ナトリウム-塩化物泉」でも、化石海水起源とはやや様相を異にしています。

 


 貴ホテルの温泉は、天海水起源の水が、桜島地下の貯留層で、桜島安山岩に含まれる磁鉄鉱等の鉱物により、還元反応を受けつつ、岩石成分を取り込みながら、数十年かけて熟成しております。

 シラスと異なり、桜島を形成する安山岩には、還元鉄が多く含まれるため、還元的になりやすい上に、2価の鉄イオン・マンガンを多く含むことになります。
 
 これに比較的若い(地下での滞留時間が数年以下、おそらくは数か月以下の)錦江湾(鹿児島湾)天海水が少量混合して出来上がっていると考えられます。

  


 貴ホテルの温泉の分析化学的な特徴は、還元的で鉄・マンガンを多く含み、バラエティに富んだ成分組成をしていると言えます。
 
 さらにまとめるならば、「還元鉄のさくらじまホテル温泉」とでも申しましょうか。

 なお、通常の河川水・湧水等の陸水に比べると、圧倒的に多くの溶存成分を含有しております。

 これらを比喩的に申しますと、
   
  「桜島マグマと錦江湾(鹿児島湾)の海の恵み」

  
となります。」
                                                                                      

                   地球環境科学専門家

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